IMW工法とは
天然木(/テナージュ)に異素材を組み合わせてインサート成形を可能にする新しい工法が、IMW(Insert Molding of Wood)工法です。 従来のフィルムインサート成形と互換性があり、天然木を使う・使わないに関係なく様々な射出成形製品を製造できる新技術です。
IMWとは、テナージュ(天然木)とプラスチックの結合であり、成形時にテナージュ(天然木)とプラスチックベースが同時に成形される技術です。 既存工法のインサート成形(Film-Insert-Molding)では樹脂フィルムを用いますが、 弊社の新技術「IMW工法」では、樹脂フィルムだけでなく、天然木(テナージュ)が使えます。
IMW工法の加工プロセス
Preformingの工程(Vacuum ThermoformingやPress Thermoforming)に弊社独自のノウハウがあります。 また、工程の最後のInjection Moldingにも弊社独自のノウハウがあります。 もちろん、それらの独自工程を可能にする天然木シート(テナージュ)側フィルムにも専用のノウハウがあります。 数々の独自技術に支えられて、天然木のインサート成形を可能にする画期的な工法が、弊社の「IMW工法」です。
加工工程チャート:
従来のフィルムインサート成形工法では、天然木(本物の木)を使った素材を成形することはできませんでした。 天然木を使ったインサート成形を実現するために、弊社の天然木シート素材(Tennâgeや木織テナージュ)と、異素材(樹脂・金属等)を貼合した新素材「Hybrid-Tennâge」を作製します。
この「Hybrid-Tennâge」に対して弊社独自の新しいインサート成形技術「IMW工法」を使うことで、天然木を使った様々な射出成形製品を製造できます。
IMW工法の独自性とは
- 独自の技術で優れた3D成形性を実現できます。
- 1つのインジェクション型で、①ホンモク(テナージュ)、②既存のフィルム、③ソリッド(塗装、水転向け)と加飾のグレードマネージメントが可能です。
- 表面塗装を施していないため天然木の風合いと触感を維持できます。
- 優れた防水・防汚特性があります。
対汚染性テスト:
下記写真は、IMW工法を使用したインサート成形によって製造された製品の対汚染性テストの結果です。 製品の表面に醤油、ケチャップ、コーヒー、プーアル茶を垂らした後、24時間ほど放置しました。 24時間後に水洗いし、ふき取った後には、痕跡がありません。
強力な防水能力:
下記写真は、IMW工法を使用したインサート成形によって製造された製品に水滴を垂らしたところです。強力な防水能力があります。